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3.72019
【盛会の御礼とご報告】冬季セミナー ご報告
平成31年2月25日(月)、戸塚区民文化センター さくらプラザにて平成30年度JAIFA神奈川県協会 冬季セミナーが行われました。 当日の参加者は、全体で235名、そのうち一般の方も14名お越しいただきました。 当日は、会場ホワイエにて、福祉施設「一般社団法人 シルクレール」(ポップコーンなどの販売:売上16,300円)、戸塚区内の4施設[第3しもごう/アトリエ窓/中途障害者地域活動センター とつかわかば/いぶきの風](お菓子や手作りグッズ販売など:売上37,420円)、社会福祉法人「日本介助犬協会」(グッズ売上と募金51,399円)、小児がんの啓蒙活動をする「レモネードスタンドジャパン」(絵本の販売:15冊完売 売上22,500円)へ、出店の場を提供させていただきました。 また、今回は講師の方の昼食も「中途障害者地域活動センター とつかわかば」の方々の手作り弁当をお出しさせていただきました。 各施設・団体の方々、そしてご購入・ご寄付いただいた皆様、大変ありがとうございました。 当県協会会長 佐藤の開会挨拶、社会福祉委員会 張替からの活動報告のあと、お待ちかねの第1部講演は、お笑いコンビ「はんにゃ」の川島 章良(かわしま あきよし)さんです。 ガンが見つかったのは、結婚を控えていた32歳の時、早期の腎臓ガンだったそうです。 ―― 2014年に交際中だった彼女との温泉旅行の最中、9月に妊娠が判明していたので、旅行中にサプライズでプロポーズをする計画。一緒に温泉に行ったふりをして、彼女が女湯に入ったのを見届けた後にこっそり車に戻り、彼女へのプレゼントを宿泊する部屋の小さな襖の中に隠して、彼女がお風呂から戻ってきたらプレゼントして驚かせようと部屋で待っていました。その時、健康診断を受けた病院の医師から電話があり、『検査結果を伝えたいので、両親とマネージャーと一緒に来てください』と伝えられました。これはただごとじゃないと思い、『今教えてください』とお願いしたところ、『早期の腎臓がんの疑いがある』と告げられました。 30歳を過ぎてから健康診断を受けていなかったので、結婚前にチェックしようと受けた検査だったそうです。 ―― 視界が真っ暗になって、すぐに“死”を連想しました。電話を切ってすぐに携帯で腎臓ガンについて調べたら、死亡率が高いとか“死”を連想させることばかりが書かれていました。『これじゃ結婚しても幸せにしてあげられないんじゃないか』とか、『子供に遺伝するんじゃないか』とか、そんな思いがよぎりました。 ―― 彼女が部屋に戻ってきた途端、『どうしたの?』と聞かれました。後から聞いたところ戻ってきた時の様子が相当おかしく何かあったのがすぐに分かったようです。言おうか迷った末に隠しきれないと思い、ガンかもしれないということを告げると、彼女からは『大丈夫でしょ。私はこれから赤ちゃんを産むし、一緒に頑張ろうよ』と、ポジティブな言葉が返ってきたので、気が楽になって、そのまま彼女が前から欲しがっていた高級バッグをプレゼント。その中の“結婚してください”と書いてあるメッセージカードを彼女が見たら、『今じゃ無いでしょ!』と泣き崩れちゃいました。平気なふりしていても、きっとガンの告白とプロポーズが重なって感情がうまく整理できなかったんだと思います。それでも、『見つかって良かったね』『赤ちゃんがガンを見つけてくれたんだね』と前向きな言葉を言ってくれました。 ―― 旅行後すぐに、両親・彼女・マネージャーと一緒に病院に行き、『腎細胞ガンができている可能性が高い』と告知を受け、正月休みを利用して、手術を受けることになりました。手術をしてみないとガンの転移の有無は分からないと言われていたので、かなりナイーブになっていて“癌”という言葉や字を見るだけで駄目でした。手術は4時間の開腹手術で肋骨を2本とる大手術で、腎臓の一部を摘出。幸い腫瘍は2~3cmで転移もありませんでした。腎臓癌は、膵臓癌の次に発見が難しく奇跡的に見つかったことに凄く感謝です。ただ、ガン保険には入っていませんでした。理由は若いから大丈夫、自分はならないと思っていたからです。 ―― 彼女とは手術後に結婚しました。病気の時も普段通りに接してくれ、さりげなくガンに良いと言われている料理を作ってくれたこともありました。『今迄こんなに毎日一緒に居られなかったので嬉しいよ』と言われ、本当に支えられてるなと実感しました。 ―― 『病気を告白したら、笑ってもらえなくなるんじゃないか』と不安で、ガンの公表は考えていませんでした。でも、あるお笑いライブで、芸人の先輩達との絡みでシャツを脱ぐように言われ、以前はネタだった僕のポッコリしたお腹ですが、手術の傷痕が痛々しくて裸になれず、変な雰囲気になってしまいました。終わった後に『実は…』と手術の話をしたら、『それは先に言っておかなあかん』と言われました。隠し続けることがきつくなり、悩んだ末にテレビ番組「しくじり先生」で病気を公表した結果、新たな扉が開けて、その後はだいぶ気持ちが軽くなりました。 「これからも講演などの形でガンの経験を伝えていきたい。いつ誰がガンになるかわからない。若くてもガンになる。でも、“ガン=死”と結びつくものでもない。健康診断の重要性、保険に入る大切さ。備えあれば憂い無し。僕が話すことで、少しでも検査に行く若い人が増えたらいいですね。」とお話されていました。 手術を経験し家族を得た今、普通の生活のありがたさとお笑いができる幸せを感じているとのことでした。 第2部は、当協会としても初の試みとして『愛のドリーム募金 チャリティーコンサート』と題し、音楽鑑賞の場をご用意させていただきました。ご出演は、Musica Antica(ムジカ・アンティカ)の4名、ソプラノ×2(平田 真理子氏、蛇目 泰子氏)、テノール(安保 克則氏)、ヴァイオリン(渡邊 達徳氏)の編成。 ヴァイオリンの渡邊氏がステージに上がり、客席後方よりテノールの安保氏が歌いながら登場。そして全員が壇上に揃い、オペラ『椿姫』より『乾杯の歌』をご披露いただきました。マイクを通していないにもかかわらず、驚きの声量でした。 終演後もMusica Anticaの方々には、会場ホワイエにて「愛のドリーム募金」の募金活動にもご協力いただき、最終的には59,389円の募金をお預かりすることができました。ご協力いただきました皆様、大変ありがとうございました。 前回の秋季セミナーからの新たなお申込方法として、QRコードから遷移した当ホームページのお申込フォームにてすべてのお申込を行う方法をとり、皆様にご参加いただきました。慣れない手順に一部ご不便をおかけした方もいらしたかとは思いますが、概ねスムーズにお申込いただけたというお声を頂戴いたしました。 (第一生命 白井/メットライフ生命 近藤) |