今回の講師は、リクルート社のトップセールス、新規事業部長を経て初代フェローというスーパービジネスマンの世界から転じ、杉並区立和田中学校や奈良市立一条高校の民間校長として様々な改革を断行した教育界の“さだまさし”こと、藤原 和博ふじはら かずひろ先生でした。先生の明るいお人柄もあり、最初から最後まで楽しく参加させて頂きました。

　まず、冒頭でAIがもたらす社会の変化のお話をされ、その中で今後無くなっていく職種のお話がありました。明確な「正解」がある仕事、例えば「ドクターは正確に病気を診断する」「運転手は安全に運転する」の様な仕事はAIの得意分野であり、将来的には人に代わってAIが行う可能性が高いというお話でした。
　その一方で、人に寄り添う様な仕事、例えば「患者の心のケアをする看護師」の様な仕事はAIが人に代わる事が難しいというお話が印象的でした。
　また、人生において収入を増やすことの重要性にも触れられており、人の時給は800円から80,000円まで様々であり、いかにして時給を上げるかは、自らの「希少性」を上げる事が重要であるとお話されておりました。

　今回のセミナーでは随所でチャット機能を使い、先生からの問いかけに参加者の皆さんが回答し、掛け合いの様な場面もありました。
　人間の脳の力は情報処理力と情報編集力に分けられ、正解を導くのが「情報処理力」、人に納得感を与えるのが「情報編集力」であるとお話されていました。特に、相手にプレゼンテーションをする際に必要なのは「情報編集力」で、それを鍛えるには、1日1回は自由で楽しい発想をする時間を作る事が大切との事でした。実際に、先生から参加者へお題が出され、皆さまからの楽しい回答に先生がコメントされておりました。

　オンラインであっても一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションがとれたセミナーでしたので、参加者おひとりおひとりが主体的に参加出来、非常に良かったと思います。先生のお話を聞いていると、こんなに楽しい先生の授業を受けられていた生徒さん達が羨ましいと思ってしまいました。また、先生曰く人生を変えるには今からでも遅くないという事でしたので、今日から行動、発想を変え100万分の1の存在になる為、大ジャンプしたいと思いました。

　神奈川県協会としては、今回が3度目のオンラインセミナー開催でしたが、ご参加頂いた皆さまからのアンケートでは、「先生の軽快な語りとユーモアでとても聞きやすく、あっという間の90分だった！」や「自分の人生を見つめ直す良いきっかけになり、自分の周りの知人にもぜひ聞かせてあげたいお話でした。」等頂き、会員をはじめ一般の皆さまにもお喜び頂き、盛会となりました。
　次回以降も会員、一般の皆さまにお喜び頂けるような企画をしてまいりますので、ご期待くださいませ。

（教育委員会　第一生命　秋山）

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