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11.292017
【盛会の御礼とご報告】2017年 特別講演会 ご報告
平成29年11月28日に、みなとみらいの「はまぎんホール ヴィアマーレ」にて特別講演会が開催されました。今回は管理職向け研修として「感性重視のものづくりとプログラムマネジメント」と題し、マツダロードスター(「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一のギネス記録)の元開発主査である貴島 孝雄(きじま たかお)先生にご講演いただきました。参加者数は約200名、そのうち今回も一般の方 約40名と、多くの方々にご参加いただきました。ご来場いただきました皆様、大変ありがとうございました。
「ものづくりの本質」として、恐竜から人間への進化、ホモ・サピエンス以降の脳の容積がどんどん大きくなったのは、ものづくりをするためであるといったお話から始まり、「ものづくりの進化=ヒトの進化」である、移動の手段も“馬から自動車へ”、“遠く速く動きたいという欲求”がものづくりの進化に繋がったという事でした。 先生曰く、「ものづくり=ことの創造」であるとし、「こと」とは「楽しいこと」「嬉しいこと」「安心なこと」「満足なこと」といった感覚を満たす「ことづくり」であるとおっしゃっていました。これは我々生命保険業界の人間にも、また他のどの業界にも通じる、単に商品の販売をもって完結するのではなく、それによって顧客の感情・欲求を満たすという考え方で、技術者である先生が「感性」重視と強調されているところに、非常に共感を覚えるお話でした。 また、ロードスターというひとつのものをたくさんの人間が関わりながら作っていくにあたり、先生は実際に開発責任者100名を集め、存在する様々なオープンカーに乗り、個々が感じる乗り心地・楽しさ・感じた事を共有し、コンセプト・感性のベクトルを揃え、同じ方向に進んでいけるようにしていたそうです。吉田松陰「志定まれば気盛んなり」の言葉にもある通りで、ご参加いただいた管理職の方々にも改めて気付きを得るお話だったのではないでしょうか。 クルマの未来についても語られ、今後近い将来クルマは自動運転化が進み、移動モジュール化するだろうともお話されておりました。 車好きの方々であれば楽しめるのは当然の事ながら、多くの一般の方や未来を担う学生にも響くとても興味深いお話をいただけました。 (メットライフ生命 近藤) |